妊娠中にカンジダにかかったら胎児に影響はあるの?早めの診察がおすすめ

2020年01月14日
心配している女性

女性は妊娠するとカンジダにかかりやすいといいますが、かかりやすい理由にはどのようなことがあるのかご存知でしょうか。妊娠中は膣の自洗浄力が低下するといわれており、妊娠していないときと比べると膣内部が不衛生になりがちです。膣の自洗浄力は膣内に入る雑菌や病原菌を自らの力で撃退する能力を意味します。膣内にはデーデルライン桿菌と呼ぶ菌が多数生息しているので、腟の細胞内のグリコーゲンと呼ぶ糖質を食べて乳酸を生産し続けており、この乳酸が菌の繁殖や感染を防ぐ役割を持つわけです。しかし、妊娠中は乳酸の生産がストップしてしまうので、実質膣の自洗浄力が低下してしまうため、カンジダが増殖するとかゆみや痛み、腫れなどの症状を引き起こしやすくなってしまいます。

膣内の細菌感染は前期破水や早産に繋がることもある、カンジダ膣炎は出産まで完治していないと、赤ちゃんに産道感染を引き起こしてしまうなど早めに治療を行うことが大切です。デリケートゾーンの悩みになるので恥ずかしいからなど、そのまま放置してしまうと大変な事態を招くこともあるわけです。ちなみに、カンジダは清潔に保つことが予防に繋がるといわれており、自分で簡易ビデを使って洗浄する人も多いのではないでしょうか。簡易ビデをつかって衛生的に保ちたいと考えるのは当然かと思われますが、これは感染の原因に繋がるもので、おすすめできません。

ちなみに、カンジダ膣炎はカビによる病気で、真菌症と呼ばれている病気の一種です。普段は腸管内や皮膚に常に存在しているもので害を与えることはありませんが、糖尿病や妊娠中期以降、ピルを使用している場合などカンジダにとって増殖しやすい環境になります。妊婦の4人に1人の割合でカンジダ膣炎にかかっているなどの報告もあるといわれており、生まれてくる赤ちゃんにカンジダ菌を移してしまうリスクもあります。妊娠中に治療を行うと胎児に影響があるのではないか、このように考える人も多いかと思われますが、医療機関を受診することで膣内の洗浄および膣坐薬の投与を行う、外陰部にはクリームの治療薬が処方されるので、安心して治療を受けることができます。尚、妊娠中は再発しやすい状態などからも症状が収まったからといって途中で医薬品の投与をやめてしまうのでなく、専門医の指示に従い治療を行うことが大切、赤ちゃんが生まれるまでの間に完治できるようにしっかりと治療を終えておきましょう。